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交通路、取水口予定地まで達す
~来週より取水門・堰・用水路らの工事を開始~

昨11月20日、ついに護岸線は1400m地点を越え、工事予定地に達しました。住民が「どうやってここまで来るのか」と案ずる中、護岸基礎を兼ねた交通路は成りました。11月22日には取水門の基礎工事を始め、一ヶ月ほどで見通しをつけたいと考えています。

問題は輸送力で、この2週間、ダンプカー30台を急増し、来る日も来る日も石材と砂利輸送を続けました。11月下旬がタイムリミットだと思っていましたが、とりあえず可能性が開けたと思います。話は簡単ですが、モノがでかいのです。PMS全体の努力は並々ならぬものがありました。シギ堰建設が進む中です。行政側の好意もなければ、書類一つとっても出来なかったでしょう。

日本も世界も、ゴタゴタと何かあっているようですが、こちらではそれどころでないというのが実感です。今年は例年になく異常低水位で、各地で渇水が起きているようです。例年の水量なら、とてもここまでできなかったと思います。渇水に助けられた工事でした。

これで本格的な基礎工事が始められる訳で、増水が始まる3月初旬までには、護岸始点から2250mと上流420m、総計2650mの護岸を完成しておかねばならず、場合によっては取水堰・用水路建設は来年度に持ち越される可能性があります。ここはもう一頑張りしたいと思います。

川沿いは冷え冷えとしてきましたが、みんなは元気を取り戻しています。

皆さんもご自愛ください。ご協力に改めて感謝します。

平成26年11月21日 記

再測量後のミラーン堰・主幹水路。水頭配分。旧案から約130m短縮されたが、工事が楽であることを意味しない。問題は浸食線に接する取水門の基礎をいかに強くするかだ。

ミラーン取水口は東西二つ、並んでいる。両者ともに調査時より約160m後退、深刻な状態となっていた。西に仮架橋して水量を増し、工事期間の給水を続け、東を閉塞して取水口と用水路を一本にまとめる。沈砂池に二つの送水門を設けて分水する。架橋中の西用水路。侵食に沿う流れは急で、水深約2m、目の前でシルト層がボロボロと崩れる中の工事だった。
2014年11月19日

架橋作業風景。自家製のRCCパイプは長さ0.6m。一列14個を連結すれば8m幅の橋ができる。サイズは手作業が可能なように作っている。作業員は熟練していて、この程度なら、普通一日でこなす。
2014年11月19日

無事開通した交通路。下流側に突堤を臨時に設けて堰きあげ、水量を増す。
2014年11月20日

水量を増したミラーン西。工事期間中は東にも送水してもらう。
2014年11月20日

工事風景。崩れる浸食線を砂利と巨礫の小水制で保護しながら進められた。しかし、これからが正念場なのだ。
2014年11月20日

工事風景
2014年11月20日

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