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ミラーン用水路・取水堰の着工
~護岸工事の努力は継続~

203高地は陥ちました。去る21日に1.4㎞の交通路を開通してから、現在取水門の工事と、主幹水路の掘削が始まっています。しかし、冬の雨期が迫っているので、手を抜かずに引き続き努力を続けています。文字通り見通しがつきかけています。シギ堰では、取水門の下部ができ、主幹水路のライニングが始まっています。

今回の教訓は、河の低水位と早期着工で、天佑で切り抜けたことです。つまりまぐれで助かった訳で、自然をなめては大怪我をするということが身にしみて分かりました。

JICA共同事業の調査も、間もなく始められます。

先日レシャード先生から送られてきたカンダハールの水の資料を見て、愕然としました。地下水に頼るカレーズの涸渇が尋常でないのです。ここアフガン東部だけでなく、南部アフガンも、かなり事態が切迫しているようです。この事業の重要さに、改めて身の引き締まる思いでした。

ご協力に感謝します。

平成26年11月28日 記

Overview of Protection Work at Meeran

取水口予定地に達した交通路と取水門着工。11月20日に交通路が敷設されると、直ちに取水設備の工事に入ると共に、堤防造成が本格化。
2014年11月26日

堤防基礎の工事風景。下段を腰の強い砂利と土砂を敷いて締め固め、高水敷に越流型水制を並べて根固め工に替える。
2014年11月25日

交通路敷設は侵食部に沿い、25m間隔で小水制を置きながら、砂利流失を防ぎつつ行われた。
2014年11月27日

流失を免れた1200m地点の家屋。
2014年11月27日

高水敷の越流型水制の造成。水制は必ず上向きとし、流方向を河の中心へ追いやる。堤防(交通路)は更に2メートル高くなる。
2014年11月27日

主幹水路の掘削を開始。厚い砂利の層まで軟弱地層をとり除き、ライニングの準備を開始した。
2014年11月26日

取水門基礎工事の風景。掘削すると河からの浸透水浸入が激しく、悪戦苦闘したが、基礎厚さ約1m、広さ20m四方を広くコンクリート化した。堰をのぞけば、もうこちらのものだ。怒号が飛び交う仕事はなくなる。
2014年11月25日

基礎工事から2日の取水門進行状態。
2014年11月27日

シギ堰の現在。取水門下部の建設が終わり、こちらも主幹水路造成の段階に入った。
2014年11月25日

取水門を背面から見る。主幹水路のライニングが進んでいる。
2014年11月25日

用水路の傾斜は正確に0.0015(10メートルで1.5㎝の落差)をとる。ライニングはかなり正確だ。作業員が水盛で測り、水準器に遜色ない。
2014年11月25日

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