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slanting weir ;protection of joint part with opposite bank (sandbar)
対岸中州の護岸について理解しにくいとの意見があったので、説明図を添付します。中洲を堰・取水門と一体構造で考えるのは、こういうことです。
巨礫やコンクリートのような硬いものが柔らかい砂利や土に置かれると、必ず隙間から洗われ、大きな侵食を生じます。
ミラーン旧取水口(西)。堰造成に伴って水位が急速に上がり、4月~5月並の水量。急きょ石を並べて水量を減ずる。新ミラーン堰は十二分な送水能力がある。ミラーン用水路流域は、余水をタプー堰近くに捨てているので、現タプー地域全体を潤してなお余りがある。
2014年12月18日
ミラーン主幹水路200m地点の架橋工事。この程度であれば、普通2~3週間で完成する。それだけ作業員が習熟してきたということだ。
2014年12月18日
調節池の造成が間もなく始まる。ライニングの工事先端は既に到着している。約50メートル四方を広場のようにならし、2つの送水門と排水門の位置を決定する。工事によって復活する同村の耕地は約50ジェリブ(約10ヘクタール)で、排水路に付属して揚水水車を設置すれば、十分潤せる。
2014年12月18日
ベスード護岸1700m地点。屈曲河道はタプー堰に連続し、この数年間タプー取水口に水を送ってきた。しかし、本格的な堰造成は予算と労力の上でも無駄が大きい。洪水防御か取水かとなれば、豊富な水量のミラーン堰が完成に近づいた現在、専ら防災を優先。屈曲河道は維持せず、直進河道を主流とする。堰き上げに置いた人工砂州を越流型水制に転嫁し、屈曲河道の土砂堆積を促す。
2014年12月18日
ベスード護岸1600~1700m地点の現在。クナール河の川幅が最も狭まる場所で、対岸カマとの距離は150m。ベスード側の河床材料が弱く、年々洪水がベスード側を荒らして荒廃させていた。石出し水制群による護岸は河床を低くして、1700m地点より下流の直進河道に連続している。これはやむを得ない。取水は諦めるべきだ。防災上は歓迎すべき変化で、河岸の侵食さえ抑えれば、溢水が起きにくくなっている。
2014年12月18日
連続堰の現在。マルワリード側からカシコート取水口を望む。取水口の水位は;マルワリード側64㎝、カシコート側77㎝、クナール河の低水位にもかかわらず安定。両岸ともに十分な送水量なので、河道②補修は急がず、今しばらく観察。改修ならいつでもできる。河道③④の交通路確保(取り付け・外し可能の橋)は絶大な保障だ。
2014年12月11日
ややマンガ的ですが、新シギ堰の完成予定図です。旧シギ水路が右手にあり、送水中です。先に巨礫を置いてから、現在の砂利道で出来た堰を崩し、河の分流を流します。堰の越流幅は約120mで落差0.8mを下ります。
シギ取水門の方は既に完成に近づいており、後は巨礫を敷くだけです。
(以下ファヒム技師撮影)
2014年12月18日
交通路確保のため、シギ主幹水路に架橋中。
2014年12月18日
シギ沈砂池の排水門・排水路を造成中。
2014年12月18日