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ミラーン取水門の現在。雨が降れば当然閉める。以前ならこの全量が水路内に入って砂で埋め、時には溢れて作物を傷めていた。
2015年3月8日

斜め堰の現在。弧を描く造り、水門前の砂吐きは、ほぼ定着した。
2015年3月8日

堰板の上げ下ろしを行うチャルハの準備。もう命ずることもなく、水門数に応じて発注され、タイミングよく準備される。
2015年3月8日

年々美しさと速さを増す籠積みの技術。ライニングも基礎がしっかりしてきて、破損したことはこの5年間見ない。傾斜は水盛りで10メートルの誤差0.1㎜程度。測量機の方で誤差が大きいという不思議な世界。
2015年3月8日

護岸始点から1200m地点。洗掘を抑えるため25メートル毎に、「埋設水制」が設置されている。見かけよりも強さだ。(次図参照)
2015年2月26日

1200m~1400m地点の護岸構造。高くする毎に巨礫の突出物を足していき、後方は土手の中に埋まっていく。突起物の間は、下段を厚く捨石工で掩蔽する。洗掘をある程度は許すが、普通、堰の前なら、他の場所より流速が緩やかで、溢水防止が主眼。

沈砂池の西送水門前で掘り出した菅水路。旧ソ連が残した50年前のもので、極めて頑丈。22㎜の鉄筋が二重に20㎝間隔で組まれていた。サイフォン管として再利用している。話によれば、ドゥルンタ・ダム建設時に、水没する村の住民を現ミラーンに移転させ、水利施設を整備したらしい。この時、ベスード橋・カマ橋が前後して建設されている。
2015年3月8日

排水路の造成。排水路は約500m。以前のように越流させて捨てる方式ではないので、水量を自在に調整できる。例年なら激流の川が流れていた。
2015年3月8日

U1~U4の国道保護の水制。100m毎に設置し、幅6~7m、長さ30m前後の越流型。U5は間に合わなかったが、大きな影響がないと見ている。
2015年3月8日

タプー堰流域の自治会の招待で昼食。彼らは比較的新しい国内避難民で、クナール州から逃れてきた。住んではみたが、湿地帯で洪水に悩まされて毎年犠牲者を出し、まともに生活できなかった。それが耕作まで出来るようになり、謝意を表したかったのだ。
2015年3月8日

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