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ガンベリ沙漠、平和ヶ丘から見る防砂林。樹が高くなって、もう見晴らしがききにくくなってきている。平和ヶ丘の高さはマルワリード用水路の水底から14メートルで、挿し木後6年目の紅柳はそれより高い。2015年10月11日

樹高は約15メートル前後で、更に成長を続けている。農業担当のアジュマル君は身長173㎝。樹勢はなお旺盛。2015年10月11日

マルワリード用水路 Q2大池。岸辺のヤナギの葉が黄ばみ、秋の気配。
2015年10月11日

Q2大池を水面から見る。ただ静寂が印象的。2015年10月11日

おなじみQ3池からの眺望。緑は更に深く、沙漠へ押し寄せる。2015年10月11日

ガンベリ記念公園。噴水を設置して花園にするのが職員の夢で、造成が進められている。アフガン人が想像する「天国」のイメージがよく分かる。水と緑が安堵感 をもたらすのだ。数年後の「オレンジ会」開催を目指して、柑橘類の果樹園の拡大も精力的に行われている。2015年10月11日

記念公園やPMS農場の横を流れるガンベリ砂漠横断水路の現在。もう昔からあったかのように、風景に溶け込んでいる。2015年10月11日

柑橘類はオレンジを台木にして、いろんな種類が接ぎ木される。レモン、ミカン、キンカン、ザボン、マルタ(ネーブルに似た種類)など。写真はザボンに似た種 類で、皮の形も味もそっくりだ。2015年10月11日

砂嵐が来なくなり、やっとぶどう棚で収穫できるようになっている。実は小粒で甲州ブドウに似ているが、非常に糖度が高くて甘い。2015年10月11日

植樹2年目のオリーブ園。根が深いので、用水路の土手の保護に数千本が植えられたが、4~5年で結果し、実は大粒で良質。大半がイタリアに輸出されると言われる。
2015年10月11日

マルワリード用水路1.6㎞地点、D沈砂池の改修工事。排水路の低位置に向かい、改めて急傾斜のライニングを行い、土砂浚渫をスムースにするもの。2015年10月14日

D池は完工後10年を経過、周囲は森林化している。養魚地問題(2009年4月4日報告書参照)で米当局と抗争した歴史的な場所。ISAF(国際治安維持部隊)は大騒ぎを残して去ったが、流域農民と用水路は動かない。PMSは黙々と後片づけをする。沈砂池の長さ400m、技術的には排水門の幅が狭く、沈殿した土砂が溜まりやすいことだった。ミラーンの 改良型を模して改造中。両岸に壁を作り、「池の中の流路」として急傾斜を流し、浚渫の効率を上げる。2015年10月14日

洪水で崩壊したカシコート上流のサルバンド村取水口。根固めのない用水路護岸壁が崩壊、タンギトゥクチー堰と同様の被害。河道変化で同部の洗掘と消滅は時間の問題と見る。約1㎞下流にPMSの施した護岸(Green Mound)が見られる。水門幅狭く、低水位で容易に渇水となる。2015年10月14日

ほぼ典型的な取水堰の崩壊。突堤式による堰き上げ→先端の洗掘と河床低下で、数年と持たない。棒切れや土嚢を使い、村民の苦心の跡が見られるが、これでは絶望的。コンクリート構造物による介入は、返って事態を悪化させる。問題は、その後の追跡がないことで、必ずしも施工者だけの責任ではない。2015年10月14日

堰の改修を終えたベスード第一堰(カシマバード)。年々強化され、カブール河の著しい水位変動に耐える。対岸中州の処置が少し残っているが、大きな仕事は終えた。技術的には、職員(ファヒム技師、モクタール、ヤールモハマド、ジア医師ら)だけの手で維持されていることが最大の成果。2015年10月15日

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