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カシコート=マルワリード連続堰上流、約1㎞の侵食部の改修。幅約50メートルの彎曲した侵食部に2基の水制(石出し、半越流型)を置いたもの。この手法はほぼ定着し、多くの場所を護った。2015年11月16日

カシコート、洪水浸入部の措置(2013年4月施工)の現在。湾曲して浸食しながら溢水時に同地域の広範囲に浸水させた場所350m。水制間に堆積した土砂が、よく堤防根固めの役を果たし、もはや危険はない。堤防沿いに保護したシーシャムの自然林が育っている。2015年11月16日

連続堰上流、1.5㎞地点の「Green Mound」。施工から2年、河表にヤナギが密生し、裏面のシーシャム、ユーカリが成長している。今夏の洪水で溢水や浸食をかわして村落を保護した。2015年11月16日

連続堰上流、約2㎞地点にあるバルカシコート堰の改修。現地にしては比較的まともな造りだったが、堰先端の深掘れで河床が下がり、取水困難を来たしていた。本格的な工事は時間も予算もかかるので、とりあえず臨時的な措置で済ませ、ここ数年以内に着手する。対岸はクナール州、ヌールガル。2015年11月16日

浚渫された水門部。水門の幅が狭いので、高い水位が必要となり、無理な堰き上げにつながる。また土砂排泄を考慮しないと、住民自身の手による浚渫は不可能。
2015年11月16日

1以下、連続堰の現在です。クナール河は低水位期に入りかけていますが、両岸に十分量を送水し、大きな損壊は観察されませんでした。万々歳です。2015年11月16日

河道③④先端の土砂吐き(鉄筋コンクリート、冬の臨時架橋で交通路にもなる)。ほとんど破損はない。2015年11月16日

マルワリード取水口(河道①)をカシコート取水口から遠望。2015年11月16日

連続堰の河道②。重量級の巨礫を大量に敷き詰め、ビクともしていない。堰辺縁の盛り上がりは、山田堰の南舟通しと中舟通しの間の堰辺縁をご覧ください。ほぼ同じ構造を踏襲しています。2015年11月16日

第⑤河道。上流側の「堰中堰」で半分以上を乗り越えさせて、残る緩流が直進する。
2015年11月16日

カシコート取水口の現在。送ろうと思えば現在の5倍以上を送れるが、既設水路が小さいので送れずにいる。将来水路が整備されると、さらに水稲栽培が可能となり、多くの人々を養えると見ている。2015年11月16日

マルワリード用水路、D沈砂池の改修。10年間溜まった土砂は、主にジャリババ渓谷の鉄砲水によるものだった。現在、鉄砲水をかわす「洪水通過路」が拡張され(用水路700m地点)、危険は遠のいたが、先のことを考え、カマ堰やミラーン堰などの最近の方式に改修。池周囲は森林化している。2015年11月16日

同排水路へ向かう水道。池の中の排水路はソイルセメント・ライニングで頑丈に作り、急流で土砂を導く。2015年11月16日

排水門下部は幅1メートルだったが、2メートルに拡大、直接急流を導いて土砂を排出する。アーチ状の門は鬼木さんの心魂込めた作で、みな残すつもりでいる。
2015年11月16日

同部の公園化は鬼木さんの夢だった。自分でぶどう棚を作り、柱も自作。現在、みなの憩いの場所になっている。2015年11月16日

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