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ミラーン堤防700m地点、河道③Bの始点しめきり部。締切り幅はちょうど100m、切ると約2.4mの落差で急流が下る。激しい流れがぶつかる蛇行部の外縁を強靭な根固めの捨石工で強化する。2015年12月1日

しめきり部から下流を望む。河道③B全体が堤防に向かって湾曲し、激しい流れが、外縁に当たる堤防の直下を洗う。相当頑丈な根固め工の必要性が強い。巨礫のストックは十分だ。2015年12月1日

しめきり部上流側。嵐前の静けさ。2015年12月1日

以下ファヒム技師撮影。D沈砂池改修。ほぼ大きな工事を終え、水を流し始めた。あとは徐々に周囲の植樹、盛り土など、時間をかけてやればよい。最大の成果は、ファヒム技師が自分で設計し、自分で施工したことだ。マルワリード用水路は、これで保てる。

ミラーン方式の浚渫システム。排水溝の流量を4倍にした威力は絶大。

送水門との位置関係を示す。

排水門を下流側から見る。余裕綽々の排水力。

バルカシコート堰の主幹水路保護。4基の石出し水制で、倒壊寸前だった主幹水路土手を保護したもの。これも一回の調査で出したアイデアが、忠実に再現されている。上向きだの、越流型だの、以前ならさっぱり理解されず、結局モクタールらの限られた職員に指示して作っていた。その段階は終わった。

岩盤沿いの取水口で、堰がかかるのは大きな単砂州。川幅が約700m、「砂州と河道の安定」・・・。これはもう絶対に確実。今年は急場しのぎの突堤だったが、やがて職員たち自身の手で、クナール河のあちこちに堰ができ、維持がされ、村々は生き延び、栄えていくだろう。役目は先が見えた。職員たちに恵みあれ。

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