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ガンベリ土地問題落着
~カマ堰第三次改修終了、タンギトゥクチー対岸の緊急工事を準備
ミラーン堰主要工事完了、9月までの完成を期す~

平成27年12月24日 記

2015年7・8月の洪水による河道・砂州の変化(別添付文書参照)

砂州Ⅰの上流部を左岸カマ側から見る。砂州上流端が左岸方向へ向かって延びている。第一堰の上流側に砂利堆積前縁が見え、流水が階段状に落ちているのが分かる。河道2は浅く、増水時には砂州Ⅰの上流側を越え、河道1に注ぐ。
2015年12月19日

同部を砂州Ⅰ側から見る。第一堰と堆積前縁との間を三日月状に砂州が延び、堰と砂州の接合部が保護されている。敷きつめた籠(20×24m)がはりつき、急流に耐え、侵食をよく防いたのが分かる。2015年12月19日

右岸(ベスード護岸)側上流から同部を見る。堰全体を上から覆うように、堆積前縁が位置している。今のところは望ましい変化。2015年12月19日

第一堰より約250m下流、砂州Ⅰ上流側の様子。洪水時の越流の様子をとどめる。2015年12月14日

第一堰より約400m下流。洪水時、河道1の流れで受けた侵食を示す。河道1側の砂州縁は30~40m浸食されて後退し、粒径20~40㎝の玉石が残っている。
2015年12月14日

改修中の堰の全景をカマ側から見る。(侵食部は既に巨礫で埋立てられている)
2015年12月19日

工事開始直後の堰背面の侵食の様子。接合部に埋設された籠の残骸と背面をえぐる急流。

ダンプカー計200台分の巨礫を、幅25m、長さ約70mにわたって侵食部を埋め、緩やかな傾斜で砂州に連続させている。表面は砂利だが、中は厚く巨礫が敷いてある。(次図参照)

砂州下端の侵食部を全て巨礫で回復し、両側の河道に小水制を埋設、堰背面をえぐる侵食を防止している。河道1は敢えて狭めず、堰全体を延長(140m)

作業風景。浸食された堰背面を巨礫で埋立てる。正面はカマ第二取水門。

埋め立て後の様子。手前の砂利は表面だけで、中は巨礫が厚く敷いてある。籠の残骸の同位置を示す。

堰上流部に設置した「埋設水制」。堰接合部を保護する水制の背面がえぐられると逆効果。そのため、砂州表面から深さ1.5m前後、長さ10m以上砂州に埋設、砂州表面側からの流れにも対処する。この効果は、ミラーン堰、カシコート堰周辺で実証済み。2015年12月21日

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