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ミラーン、対岸分流の締切りを完了
~第二次対岸調査を開始
ガンベリでナツメヤシ計画始動~

平成28年2月3日 記

2016年2月現在、ベスード第一堰、カマ第二堰の改修とミラーン堰の完成によって、作業地全体が安定している。全域で小麦収穫に不安がない。カマ第二堰は昨夏、3メートルを超える水位を観察したが、今冬の改修工事で堰幅を広げ、更に安定すると期待される。

クナール河の今冬の水量は2014年とほぼ同様だが、連続堰の改修(2015年2月の第②河道完成)で、安泰である。大洪水にもかかわらず、3メートルを超えなかった。冬の水位も安定しており、例年のように土砂吐きを閉塞する必要がなくなっている。

ミラーン堰対岸地域の河道の様子。2015年7月に発生した新河道(分岐点③)でクナール河が二分され、ミラーン堰の水量が激減していた。同地域の荒廃は目を覆うものがあり、次期の目標に掲げている。詳細は別紙、第一次調査(修正)。しめきり堤(700m)が緊急工事として行われている。

対岸、コーティ村のしめきり提下流側。しめきりは1月31日に完了し、かさ上げと根固め工の水制設置がフル稼働で行われている。2016年2月2日

同しめきり堤上流側。現在、クナール河の全水量がここを通過する。水深は一様に1.4m、川幅約200m、流速1.4mで、主流の流量は毎秒約400m³となる。ゆるやかな地点は溢水が起きやすい。かさ上げ工事を急ぐ。昨年2月下旬の「真冬の大洪水」は忘れ難い。2016年2月2日

しめきり直後の分岐部。これによって水没していた耕作地が徐々に現れ、村民を安心させた。少なくともこれ以上の壊滅的な被害が遠のいたからだ。主流の流量が増し、ミラーン堰取水口の水位は、30㎝から60㎝に増えた。約40%前後の水量が流れていたと推測される。2016年2月1日

流量を増したミラーン堰の砂吐きⅠ。2016年2月2日

同砂吐きⅡの上流側。2016年2月2日

ミラーン取水口を正面から見る。門番小屋が完成している。2016年2月2日

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