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ミラーン対岸しめきり堤工事、難航
~主幹排水路工事を開始~

平成28年3月3日 記

ガンベリ排水路の略図(2016年3月現在)。主要排水路ができれば、土地問題と並んでガンベリ開拓の基礎ができる。主幹水路は約1.5㎞、そのうち最下流の700mが行き詰って、工事が進まなかった。

主幹排水路(約1㎞地点)。2008年まで忘れ去られて眠っていた。放置されていたのをPMSが再生し、灌漑領域で唯一大量排水ができる水路である。だが年々水量が増え、耕地開拓の大きな不安要因であった。2016年3月1日

排水路着工式の祈り。ここは都市部と異なる世界だ。村民間でどんな対立があっても、いったん決議されると覆されない、工事遂行の支援と保護義務が遵守される。悪人も善人も守る。外国人には分かりにくいが、このような地域社会を無視すると事が進まない。2016年3月1日

以下、ミラーン堰対岸の工事の現状です。しめきり堤の最終護岸線は1.9㎞、かなりの長さになり、増水期を直前に緊迫した工事が続けられている。根固め工として水制が使用され、50m毎に、現在23基が設置されている。これによってミラーン堰の水量を保つと共に、対岸村落を洪水から護れる。

分流発生部の表法。石出し水制は、ミラーン護岸と同様に50メートル毎に設置。各水制は長さ20~25m、幅10m前後、高さは河床底によって2~5mとまちまち。浸食に対する備えはできたが、溢水対策のかさ上げが遅れている。2016年3月2日

分流発生地点の堤防裏法。これに腹つけで下段を加えて強化する。基本的な着想はガンベリQ2貯水池と同じだが、相手は流水だ。非常事態を宣言して工事中。かなり心臓に悪い。2016年3月3日

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