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しめきり堤上流端。堤内外の落差は、超低水位の現在でも水面から2m、これは恐ろしい。水制で浸食防止措置をしながら、ひたすらかさ上げする。いろんな人が来て感想を述べて去るが、堤内に住む人の身になってほしい。他に方法がないのだ。今や本堤防によって、ミラーン流域と対岸は運命を共にする。終点までここから約3.5㎞を歩いて確認してみよう。2016年2月24日

以下、しめきり堤の下流側を紹介します。約6.5㎞地点。蛇行河道が河川敷内を容赦なく暴れ、絶えず侵食に脅かされる。被災者を出さぬ方が不思議というもの。取水にも問題があることはのべた通り。ミラーンが見えてきた。先まで行ってみよう。
2016年2月4日

予定護岸始点から6.5㎞地点。2016年2月4日

8㎞地点。ベラ村を過ぎ、PMSの「ミラーンU水制群」の対岸、河道③Aの左岸に相当する。2016年2月4日

同河床材料。これは強そうだ。

7.5㎞地点まで来ると、ミラーンのU水制群が対岸に現れる。水制間に土砂が堆積している。国道は崩壊を免れた。

護岸最終点(8.4㎞)の様子。「ミラーン護岸700m地点」の対面に当たる。ミラーン河道③A・Bが合した後、再び分かれる。合流部全体に砂利堆積があって河床が高くなり、現在のところ、水量が二分されている。

最終点(8.4㎞)からミラーン堰を遠望。取水口が近くなってきた。河道③の分岐点から護岸沿いに、河道③Bが急傾斜で落ちているのが分かる。「実は予測された河道」と言えば驚くかもしれませんが、ベスード護岸1700m地点でやった手法です。連続堤防や石出し水制を利用して河床低下を起こさせ、河道を固定できます。主流が引き寄せられて安定するまで何年も観察と改修が必要ですが、他に方法がありませんでした。砂州4に交通路ができると、話が早くなります。

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