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降雨なし、異常低水位
~用水路は200mを掘り、900m地点の調査が行われています。年内には、既存水路への水量確保が、仮工事で実現します。難民が続々と帰っている状態なので、小麦収穫が可能かどうか心配しましたが、一同、ホッとしています。~

2020年までに予定される堰や用水路の整備(黄色で示す)。現在の対岸地域(マルワリード II)からカシコート方面、ミラーン堰上流のタンギトゥクチーが整備されれば、ほぼ予定地の全域がカバーできる。

マルワリード IIの堰周辺地形。堰はクナール河の主流を横断する。これまでとまた異なる地形で、岩盤沿いの深い流れをいかに分散するかが焦点。河道①にほとんどの流れが集中する。当面①Bの水量を河道③に導き、全体の変化を観察したのち、最終決定を行う。河道②は夏だけ流れる高水敷。

堰・取水口の位置と河道の関係。河道①Bの水量を、1)砂吐きの通過→河道③、2)堰を越流→河道①Aに分け、無理な堰上げを防ぐと同時に、対岸への影響を軽減する。そのために砂吐きを大きく取ってある。河道③は、約1㎞下流で再び河道①に合する。河道③は通過量が増すので、河道幅を拡大。

取水門付近の基礎工事は間もなく完了する。ここまでが神経を使うところで、半分以上の仕事が終わったと見る。上部は崩れても直せるが、基礎は直せない。上部は目立つが、基礎は見えない。上部構造の施工は11月に本格化する。2016年10月20日

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