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水門部の鉄筋コンクリート基礎工事 2016年10月20日

用水路も、着々と延ばされていく。最初の沈砂池が置かれる900m地点の状態。ここにコーティ村に注ぐ取水口があり、湿地帯に沿って約1㎞下流でジューイ(小水路)に注ぐ。大洪水の際は、しばしば洪水進入路となり、分流が発生することは、これまで述べた通り。河からの取水は、この地点が最上流なので、用水路から大量を送水すれば、数多の小取水口は不要となる。春までにここまで開通させ、他の洪水進入路を塞ぐ。2016年10月20日

排水路内での取水。上記の取水口から小水路を1.5~2㎞たどると、湿地帯が次第に広がり、他のたくさんの小取水口からの水や浸透水を集めて流れができている。この流れから、再び取水してジューイに導いているものが多い。各村が無秩序に取水する。2016年10月20日

現在の取水。村落ごとに河の岸辺を切って、引き込む。中途で低湿地帯を通り、浸透水が混入する。夏は、浸透水が著しく増え、この浸透水の流れから取水する。 取水口は一時的で、しばしば洪水進入路となる。甚だしい場合は、河の分流が発生する。同対岸地域には、このような取水口が無数にあり、洪水で河側の農地はほとんど使えない状態であった。2015年の出水では、下流低湿地帯がすべて河道となり、大被害を出した。

PMSの計画。陸側ジューイへの給水を一本化し、全て新設の水路から送る。最上流点の村への分水路を大きく取れば、下流側の村落は潤せる。 低湿地を専ら排水路として利用する。以後、河側の取水を止め、洪水進入路(旧取水口)を全て閉塞する。河からの浸透水処理は、主幹水路も大きな役目を果たす。主幹水路がドレーン工の役目を果たす例は、堤防沿い水路で少なくない。これまで洪水で荒れてきた農地が回復できる。

上記の調査地点

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