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マルワリード II、今冬に全面堰上げを決定
~異常少雨と大量難民送還にもかかわらず、ジャララバード平静~

主幹排水路の再建は、終局にさしかかっている。3月3日以来、全長1770mにわたってU字溝を敷設、最後の数十メートルを工事中。排水路網の拡大に伴って多数の架橋が行われ、地域別に番号がふってある。X0地点は最も古いものだった(2010年建設)。既に湿地は消滅したが、水路壁の造成が続けられている。赤丸は現作業地点。

主幹排水路の終点に相当する「X0橋」地点。橋は仮架橋で、沼地に大量の砂利を厚く敷いて籠を乗せ、基礎の代用としていた。今回は全面的に撤去して新設する。水路床は計画通り2.05m下がり、周辺村落は喜びに包まれた。2016年12月13日

完成したシギ水道橋。ついでに、浚渫用の穴と手すりがつけられている。転落する子供が少なくなかった。2016年12月13日

水道橋はPMSの建設したシギ堰の主幹水路を通すもので、シギ下流域の生命線。今回は、ついでに歩行者の交通路も作り、女性や子供が喜んでいる。2016年12月13日

排水路の基礎は出来あがったものの、側壁の造成が膨大。現在4チーム(約100名)が手分けして作業を急いでいる。浸潤線が下がって地面の湿気が取れると、むき出しの部分が乾いて崩れやすくなるからだ。村の殆どの青壮年は、かつてマルワリード用水路建設に従事した経験があり、作業はかなり早い。2016年12月13日

湿地あとの一面の小麦畑。チュクレイ村もかなりの難民を隣国に出した村で、タイミングが絶妙。2016年12月13日

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