前の報告へ | 報告トップへ | 次の報告へ

取水門から上流約1.5㎞地点。問題の洪水流入部(報告書3月1日写真と同場所)。とりあえずの処置が終わったが、夏までに更に高さをとり、両法面(①②)に厚く樹林帯を設ける。
2013年3月13日

前頁堤防の河側は、年々土砂が堆積して砂州を形成、堰上がりを次第に高くしていた。上流側から来る河道の一つが直進し、この変化を起していた。工事開始直後の写真
2013年3月7日

除去された堆積部。超突貫工事で幅60m、長さ55mを除去。直進河道は水が絶え、分流は中心河道へ落ちる。増水にもかかわらず、堤防前の水位は急激に低下した
2013年3月13日

堤防の表法はヤナギを密植し、河原から得た巨礫で隙間を埋める。こうすれば強い壁面になるだけでなく、保水性を増してヤナギの成長を助ける。
水位を見ながら、天端は更に高くされる。(P1写真の右側です)
2013年3月13日

植樹風景。ヤナギの挿し木はなるべく壁面に直角に刺し、麻袋を敷き詰めてマルチングを行った上に、近くの河原で得た巨礫を敷く。
急流のクナール河では粗朶沈床は向かない。粗朶柵が可能だが、工法はなるべく単純で、地元の作業員が理解しやすい方が良い
2013年3月12日

PMS方式の「樹林帯堤防」

ユーカリはアフガニスタンで、最近かなり広く用いられるようになっている。写真は2010年夏の大洪水後のベスード側河岸。

ユーカリの樹林帯は急流に耐え、相当強力な防御の役割を果たした。洪水破壊線が樹林帯を避けているのが分かる。ユーカリは河の近くで成長が良く、根を強く張る。

樹林をくぐって流れる洪水は、急に流速を落とし、被害を著しく軽くした。

同様な着想で、PMSもガンベリ沙漠でガズ(紅柳)を密植、洪水から用水路を守っている。ただし、ガズやマツは河沿いでは向かない。湿潤な地層に達すると成長が止まり、根が浅い
2010年9月19日

PMSが行ったベスード護岸の現在。
植樹後2年、ユーカリ(後列)は4~6m、ヤナギ(前列)は2~3mに成長、一年で活着して水やりの手を離れた。堤防高は低水位で6m、高水位で3.5mを維持し、2010年の洪水レベルより1.5m以上高い
2013年3月10日

前頁護岸の表法、下段の柳枝工。植樹後一カ月
2011年5月2日

植樹の話が出たので、おまけです。
最初のガンベリ沙漠の植樹から4年3カ月が経ちました。
最初の植樹は2008年11月30日でした。

アジュマル君を筆頭に植樹グループがスタートした時、「ここが森になるなんて、ホントかなー」と皆思いました
2008年11月30日

上写真と同じ地区
2013年2月17日

前の報告へ | 報告トップへ | 次の報告へ